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【貯める能力を活かす】お金を貯める目的とその目標額を予想しよう

突然ですが皆さんは貯金をしていますか?年齢や考え方、収入など様々な要素によってその額は変われど全く貯金はしていないという方は少ないのではないかと思います。以前の記事では将来に向けた資産形成のため、また不安をなくすためなどの理由でお金を貯める能力は磨くべき、と説明していたかと思います。前回はその能力についてまとめたため今回の記事ではお金を貯める目的具体的な貯蓄の目標額について例を挙げながら提示していければと思います。

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https://pasokonnigatemouiyada.blog/何も考えず生活していた大人が始めるお金の勉強/

お金は貯めなきゃいけない?

こう問われると多くの方はそれはそうでしょ!と思われるのではないでしょうか。そして実際に漠然と貯めなければならないという固定観念のもと貯金をされる方も多いのは事実でしょう。しかし、”貯める”という行動には何かの制約があったり、何かしらの苦痛を伴うものでもあります。目的もなく無計画に貯金したり、無理をして生活を切り詰めてでもただ貯金をするという方法は今の生活を味気ないものに変えてしまいます。各々が貯金をする目的を認識し、その目的のために必要な額を確認することでどこまで貯めても不安が消えない、人生が楽しく感じれないなどということがないよう考えていきましょう。

お金を貯めるのは何のためか考えてみよう

タイ吉

あった方がいいから!じゃダメなの?

おもち

ダメ!ではないんだよ。ただ曖昧に貯金をしているといつまでも漠然とした不安は無くならないし、目的がはっきりした方が自分に適したの方法で貯金できてストレスが減ると思うからね。

人生設計が多種多様なようにお金を貯める理由も様々あります。一般的には予期せぬ事態に備えるため将来必要な出費を確保するため高額な買い物に備えるためという理由が多いように思いますが、例えばこの3つのカテゴリーを自分の人生設計をもとにさらに細分化し、それぞれにかかる費用を計算すれば目標貯金額の大まかな目安を知れるわけです。では仮に貯金の目的が決まっていないとどうでしょう?一体将来どんなことにどれくらいの金額がかかるのか何も分からぬまま、どれだけ貯金しようと不安は拭えないままとなってしまいます。つまり、無計画な資産形成で疲弊しないためにもお金を貯める目的を持つことは重要なことであると言えるのです。では例としていくつかお金を貯める目的を挙げていきましょう。

予期せぬ事態に備える

①事故や災害などに見舞われた際に必要な修繕費

②病気やケガなどでかかる治療・入院費用

将来必要な出費を確保するため

①老後の生活資金

②結婚・出産費用

③子供の教育費・進学にかかる費用

高額な買い物に備えるため

①家の購入費や改築などにかかるメンテナンス費用

②車の購入資金(生活地域や家族構成による)

③国内・海外旅行に行くための資金

目的に必要な金額と貯める目標額を予想していこう

お金を貯める目的が明確になったらそれぞれに必要な金額を調べていきます。あくまで目安とする金額なので保険として調べた金額よりも多めに見積もることをお勧めします。

また、具体的な金額を出すためにはいくつか条件を決める必要がありますので、架空の人物の条件を設定しますので、例を参考に皆さんの人生プランに当てはまる条件に置き換えてください。かなり攻めた設定にしてみます

設定した条件

現在25歳でこれから結婚する2人暮らし 子供は2人できる予定(28歳30歳で出産)

 世帯年収は2人で800万円とし、年齢が変わっても増額しないものとする

 子供は大学卒業後は資金援助などはなしとする

 住宅は建売一軒家30歳で購入するものとする

 また現在車2台持ちとし13年に1度買い換えとする

 65歳以降年金暮らし(公的年金‥夫婦1世帯につき月々22万円) 

 老後の生活費用は2人で約25万円と想定

 85歳まで生きていると仮定する

*現役時代の主なライフイベントとしては

 結婚:結納・婚約〜新婚旅行までの全国平均にプラスして30万円で400万円

 出産:正常分娩の平均にプラスして20万円で70万円←出産育児一時金は考えない

 教育費:幼稚園〜大学まで公立の平均は約800万円

     幼稚園〜大学まで私立の平均は1850万円

     大学は4年制とし初年度の入学金を加算すると

     国立大学:250万円  私立大学:590万円

     僕の経験を適応し全て公立かつ国立とするため今回は1050万円とする

     大学時代に1人暮らしをして家賃6万円とした2人分で年間約150万円

     4年間約600万円(入居手続きや引越し代なども含め700万円)

 住宅費:平均の約3800万円建売でローンは2%固定金利返済期間35年間

     この場合の住宅ローンの総支払額が約4600万円

     固定資産税やメンテナンス・リフォーム費用は概算で約1000万円とする

     また住宅ローン控除は受けれないものとして想定する

     ローンとメンテナンス費用などを含めた合計が5600万円

     加えて新生活にかかる諸経費は家具・家電・引越しを含めて100万円とする

 旅行費:年間1回の家族旅行で想定では多めに見積もって25万円とする

 車(車体代のみ):現在持っている車は35歳で買い替えるとする

         その後13年に1度買い替えるなら65歳までで3度の買い替えがある

         夫婦2人で車体のみで2000万円とする(新車想定)

 その他:家族の病院代は年間10万円として計算する(家族の人数によらず一定として計算)

大きな出費となり得るものを集めて平均よりも多めに設定しているため、細かい費用などは多く見積もったものでカバーができるものとする

設定した条件で実際に計算すると?

65歳までに必要となる金額の合計

          113,200,000(11320万円)

65歳以降(車なし,旅行と病院代は現役時代の半分とする)

63,500,000(6350万円)

では次に毎月いくら貯金をできるか考えていきましょう。

まず現役時代の世帯年収から手取りは約610万円とする

また25〜65歳の間かかる生活費は常に4人分として計算し平均から約33万円とする

これらの情報から年間で手取りから生活費を除いた額は210万円となる

次に老後の計算する

公的年金のみの場合収入は月々22万円としたため年間で260万円とする

生活費は年間で約300万円となるるため収支はー40万円となる

最大の貯金額は?

現役時代では

84,000,000(8400万円)

老後では

ー8,000,000(800万円)

*この計算は生活費以外を全て貯金に回すという無謀な計算になっていますが、あくまで最大でもという仮定の話ですのでご了承ください

タイ吉

あれ?お金足りてなくない?

おもち

かなり多めに金額設定している部分が多いし、元々の貯金などは考えていないからね。あくまで早めの資産形成が大事であるということ、またこういった計算をしてみないといつまでも将来について曖昧なまま浪費がとまらなかったりするからやってみると面白いと思うよ。

この計算をする意味は?

今の生活だとどんな将来になるの?

自分がやりたいことや持ちたい家族構成に対して必要になる金額を知ることができる

現在の貯蓄や収入から将来を予想することで自分が希望する将来の予定が現実的であるかどうか知ることができる

生活や家計の改善点が明確になることで浪費が減る

投資や副業などの選択肢を考えるきっかけになる

今回の計算で設定した条件は僕が住んでいる地域(田舎)でよくある家庭を模倣してその金額には全国平均を当てたため、かなり裕福な暮らしを想定したものになっていますが、人によってはこれよりももっと贅沢がしたい、もっと余裕が欲しいなど様々な意見があると思います。要る項目、要らない項目、他に必要な項目やそれに必要な金額は各々が調べたものや予想を採用していただいてまずは理想を叶えるのに必要な金額を把握し、身の丈に合った生活かどうかを知るべきだというふうに考えているのでぜひ一度計算してみてください。

理想を叶えるためには?

仮に自分の理想に対してお金が足りないことが分かったとして、皆さんはどうしますか?多くは理想を下げるという選択肢を取ることではないでしょうか。もちろん理想を最適化して無理のないプランを組むことは必要ですが、それ以外にも改善できる点は存在します。ここでは改善点について考えていきましょう。

タイ吉

改善できるとしたらこの前の記事にあった”貯める能力”を活かすことかな?

おもち

その通り!やっぱり減らすことには限界があるからね。増やす方にも目を向けないと理想は叶えられないからね。

前回の記事では生活費の適正化節約節税に注目して家計を管理して無駄な出費を抑えようとお話ししましたが、今回伝えたいことは出費を抑えることは資産を増やすことにはならず、使える金額には限界が存在するということなのです。

具体的に考えてみましょう。先ほどの章で計算した金額を思い出してください。     ここではわかりやすいように現役時代に関係する金額のみ扱います。

理想を叶えるために必要なお金が1億1320万円に対し、最大で貯金できる額は8400万円だったので、単純に考えれば3000万円足りないことになります。ここでよく考えて欲しいのですが、生活費の適正化節約節税だけでこの3000万円という金額を補えると思いますか?そう、到底無理な話であることはすぐに理解していただけることでしょう。では最初に言ったように理想を下げるしかないのかと言ったらもちろん一部見直しは必須ですが、全てを諦める必要はないと思っています。ここで必要なことは複数の手段を組み合わせて理想に近づけていくことであると考えます。ではどのような手段を組み合わせるとこの3000万円がクリアできるか考えましょう。

以下の記事↓も参考にしてください

https://pasokonnigatemouiyada.blog/【投資初心者】新nisa制度を活用しよう/ https://pasokonnigatemouiyada.blog/ふるさと納税制度を活用するための知識とガイド/

これらの手段を組み合わせて、自分が何をどこまで許容できるかを具体的に考えておくことが自分理想は叶えつつ、お金で苦労しないためにも必要な行動であると思います。

最後に

極端な計算例とともに資金計画を考えてみましたが、いかがだったでしょうか?ぼんやりと考えている”普通の生活”にもかかるお金は予想以上に多く、漠然とした資産形成では将来お金がなくて困ることになる可能性が誰にでもあるわけです。しっかりと自分の人生プランを考えて理想を叶えるためにも早いうちから目的を持った資産形成をすべきであると思いますので、参考にしていただければ幸いです。ただ、僕はかなり心配性な性格ですので設定の条件は皆さんが好きなように変えてくださいね(笑)

ABOUT ME
おもち
はじめましておもちです! 1997年うどん県生まれのAB型 国立大学院まで進学した後しがない放射線技師をやっています 趣味はテニス,ドライブ,ガチャポン集め 副業は知識ゼロの挑戦ですので拙い部分が多々あると思いますが、コメントでご意見などいただければ励みになります!