⚫︎元現金派の僕はキャッシュレスをおすすめします!
⚫︎現金派とキャッシュレス派のメリット・デメリット
⚫︎資産を管理したり、節約を意識するならキャッシュレス◎
近年キャッシュレス化が進み、生活のあらゆる面で活用するようになった方は多いと思いますが、世間ではいまだに現金派が多いという結果があるようです。個人的な感覚としては圧倒的にキャッシュレス派が多いのではないかと考えていただけに驚きの結果でした。
政府としては2018年4月に”キャッシュレスビジョン”を公表してから、キャッシュレス決済の普及・拡大に向け検討を実施しており、今後更にキャッシュレス化は進むと予想されますが、実際に元々現金派だった僕はキャッシュレスに移行して良かったと感じる点は多いため、それぞれの派閥にメリットとデメリットをまとめつつ、なぜキャッシュレスをおすすめするのかについて話したいと思います。
【実際には】日本のキャッシュレス決済比率
どちらの決済方法を選ぶかは、性格や好みの問題だけではなく、年齢や地域による差もあるため、政府が掲げたキャッシュレス決済の普及・拡大がどれだけ世間に浸透しているのかを判断するための指標として、キャッシュレス決済比率を導入し、経済産業省が主体となり定期的に算出・公表しています。
日本のキャッシュレス決済比率の推移
そもそもキャッシュレス決済比率とは個人消費における総額のうちで、キャッシュレス決済が占める割合であり、それを日本で生活するすべての人の消費に当てはめたものが今回扱う指標となります。
ここで経済産業省が公表しているデータを提示し日本におけるキャッシュレス決済額と比率の推移を見てみようと思います。

出典:経済産業省ウェブサイト(https://www.meti.go.jp/press/2024/03/20250331005/20250331005.html)
政府は2025年までにキャッシュレス決済比率を4割まで目指すとしていたため、一旦の目標は2024年の時点で42.8%と一年前倒しで目標を達成したことがわかります。
一方で政府の最終的な目標は、キャッシュレス決済比率を世界最高水準の80%を目指すとしており、今後も更なる普及・拡大が予想されます。
なぜ政府はキャッシュレス化を進めているの?
確かになんでキャッシュレス化を進める必要があるんだろう?
主に3つ理由があって、政府のとってのメリットはもちろん、国民にとってのメリットも存在するからなんだ!
政府がキャッシュレスかを進める理由はいくつかありますが、主な理由としては3つあります。
1.生産性の向上と人手不足の解消
⭐︎店舗における業務の効率化
レジ締めや売上の集計、銀行への入金など現金管理にかかる時間と労力を大幅に削減できる
⭐︎決済の迅速化
現金のやり取りがなくなり会計にかかる時間を短縮できる、またそれに伴うミスが低減(現金の数え間違いやお釣りの計算間違いなど)できる
2.社会的なコストとリスクの低減
⭐︎現金流通コストの削減
紙幣や硬貨の、製造・発行・輸送・管理やATMの設置と警備には、年間で1.6兆円を超えるコストがかかっているため、キャッシュレス化が進むことでこれらのコストを削減できる
⭐︎安全性の向上
個人や店舗で現金を保有するリスク(盗難や紛失など)や、偽造紙幣のリスクを低減できる
3.経済の活性化と透明性の確保
⭐︎インバウンド消費の取り組み
訪日外国人観光客の多くはキャッシュレス決済に慣れており、決済手段が充実することで旅行客からの消費拡大を見込める
⭐︎購買データの活用
決済がデータ化されることにより、高度なマーケティング分析(ニーズの分析や商品開発など)が可能になり、経済の活性化が期待できる
⭐︎お金の流れの透明化
決済履歴が記録されるため、脱税の防止などの不正行為の監視が容易になるため、税収確保や治安の向上が期待できる
このようなメリットから政府はキャッシュレス決済比率を欧米並みの水準に引き上げることを目標にしているのです。
現金派とキャッシュレス派のメリット・デメリット
政府が進めているならやるべきなんだろうか?
ん〜。人それぞれ答えが違うものだと思うんだよね。自分にとって都合がいいものを選べばいいと思うよ!
政府がキャッシュレス化を進めていますが、もちろんそれぞれの決済方法にメリット・デメリットは存在しており、利用者によってライフスタイルや価値観が大きく異なるため、どちらが正解というものではありません。それぞれのメリット・デメリットを把握することで、現在の自分の決済方法は本当に適切なのかを知ることができます。
現金派はどう?
⭐︎メリット
お金を使う実感が得やすく、使いすぎを防止できる
不正利用される心配がない
⭐︎デメリット
会計に時間がかかる
引き出すために銀行に行かなければならない
財布の持ち運びが大変(重さや身軽に出かけることができないなど)
キャッシュレス派はどう?
⭐︎メリット
スマホやカードのみで決済が可能で、迅速に決済が終わる
ポイント還元が受けれる場合がある
お金の管理が楽になる
⭐︎デメリット
キャッシュレス対応していない場合がある
不正利用される可能性がある
紛失時のリスクが高くなる、また被害が大きくなりやすい
【脱現金派】僕がキャッシュレスにしたことで得た利点
大学院生まではバイトはしていたものの大きな収入はなく、貯金額も大したものではなかったため、キャッシュレス決済の月に1度その月の支出がまとめて引き落とされるという仕組みがストレスに感じたので、ポイントの還元は魅力に思っていたものの必要最低限でしかキャッシュレスを利用することはありませんでした。
社会人になりこれからは収入が安定することと、元々魅力に思っていた還元を目当てに思い切って現金は最小限のみ活用し、キャッシュレス決済を主な決済手段とすることにしました。
結果としてですが、無駄遣いをすることはほとんどない僕にとってキャッシュレス決済に変更したことは大きなメリットがありました。主な要因を4つに分けてまとようと思います。
アプリとの連携で資産管理が楽に!
現金決済を利用していた頃に一時期家計簿アプリで資産管理を行っていたことがありましたが、レシートを保存しておいて写真をとってアプリに登録していくということが億劫で、辞めてしまいました。
キャッシュレス決済に移行してからは、アプリと銀行口座やカード口座を連携しておくだけで勝手に資産を管理してくれるため、必要な操作は稀にキャッシュレスに対応していない店舗で支払いをした際に現金を使った分だけ登録をするという作業のみなので、月に1度あるかないかの作業量で済んでいます。
また、手動で登録することに比べて、タイムパフォーマンスが良い点や取りこぼしがなくなる点も僕にとってメリットに感じる点でした。
節約意識の向上
上記で挙げた資産管理が楽になるというメリットは、節約意識を向上させることにも繋がりました。正直な話普段無駄遣いをしないから僕には大して資産管理は必要ではないのではないかな?と思っていましたが、実際に資産管理をしてみると自分が考えていた以上に不要だと思う支出が多く存在していました。これもキャッシュレスを導入したことによって得れたメリットの一つであると思います。
この点で言えば、細かくきちんとした性格で自分の管理ができる人よりも、ズボラでめんどくさがりな人の方がキャッシュレス決済を導入するメリットが大きいのではないかと考える一方で、キャッシュレスだとついつい財布の紐が緩んでしまう人もいるかと思うので、どこまで自制できるかをよく見極めて導入してもらえればいいかと思います。
重たい財布からの解放!
現金をメインで使っていた時の悩みの一つが財布が重くなってしまうことでした。紙幣であれば大した重さではないものの、硬貨が増えてきたときには重さはもちろんですが、財布に厚みが出てしまうため、ポケットに入れていると邪魔になり、快適さを求めるのであればバックを用意する必要があり、身軽に出かけるための一手間が発生することが地味なストレスでした。
現在では、もしものための現金を数万円程度とカード類だけで財布の中身は事足りるのでストレスが軽減しただけでなく、スマホにカードを登録することで携帯ひとつあれば出かけることだってできるというメリットを得ることができました。
潔癖だからお金を触らずに済む!
これは人によっては気にしないことではあると思いますが、少し潔癖気味の僕からしてみれば、誰が触ったかも分からないお金を触らなくて済むことはとても大きな変化でした。
まとめ
日本ではまだ根強い現金信仰がありますが、キャッシュレスに移行する動きが大きくなってきたように思います。今回記事で取り上げたキャッシュレス決済比率は国民の年間消費支出額に対するキャッシュレス決済額の割合を示しており、決してキャッシュレス決済を利用している人の割合を示したものではないため、実際の利用者数は把握できませんが、現金決済と比べてメリットを感じる点が多いキャッシュレス決済を選ぶ人はこれからも増えていくのではないかと考えます。
しかしながら、どちらの決済方法を選ぶのかは、個人の好みだけではなくライフプランや居住地域、年齢など様々な要因が絡んでくるので一概に優劣をつけることはできません。必要なことは、めんどくさいから今のままでいいと現状を維持することのではなく、自分にとってのメリットとデメリットを考えた上で、どちらがより生活にとって良いのか、便利になるのかを考えて導入していくことだと思います。
もし未だに特に何も考えずに現金派を貫いている方がいらっしゃいましたら、これを機会に決済方法の検討をしてみてはいかがでしょうか?


